ご挨拶
- 第25回外科侵襲とサイトカイン研究会
当番世話人 土岐 祐一郎
大阪大学大学院 医学系研究科 消化器外科学 教授
この度、第25回外科侵襲とサイトカイン研究会を、2018年7月5日(木)に大阪国際会議場で開催させて頂きます。前回、前々回の研究会は日本外科代謝栄養学会学術集会と同時期・同会場での開催でしたが、今回は私が日本外科代謝栄養学会学術集会の会長と外科侵襲とサイトカイン研究会の当番世話人を兼務することになり、合同開催という形を取らせていただきました。一つの参加証で両方の学術集会に参加できることになり、参加者の皆様がより濃厚に、より幅広く、学識を高め、交流を深めることに貢献できると確信しております。このような新しい試みに挑戦する機会を与えていただいたことで、教室員一同、大変名誉なことと張り切っております。
外科侵襲学は外科総論の重要な領域で、手術の安全性の向上や救急患者の救命において多大な功績を残してきました。近年、高齢者の増加や複雑化する感染症などによりその臨床的な重要性はますます増してきております。この領域におけるメカニズムの解明や薬物療法の進歩は著しく、そして、実際の臨床現場では若手の先生が中心となって治療を担当することが多い領域です。当研究会の施設代表の先生方は是非ご施設の若手の先生方の参加を促進し、サポートしていただくようにお願いいたします。
今回、研究会テーマとして、『エンドポイントを見据えた外科侵襲学』とさせていただきました。これは、同時開催いたします外科代謝栄養学会のテーマとも重なりますが、外科侵襲学の進歩は我々研究者が真に求めているエンドポイント(患者予後・生存率など)に直結する、との思いをあわらしたものです。学術プログラムにおいては、特別講演として市立貝塚病院総長の小川道雄先生をお招きし、外科侵襲学の礎を再確認するとともに、外科侵襲学がこれから向かう先をエンドポイントとした議論を行いたいと思います。
会員の皆様におかれましては、大阪らしさを満喫いただけるような、様々な企画も併せて考えております。是非、多くの先生方にご参加いただけますよう、よろしくお願いいたします。